泉州タオルをつくる

「泉州タオル 大阪タオル工業組合」の事業者をはじめ、泉州タオルづくりに携わる人々をシリーズで紹介します。
現場からの声を通じて、泉州タオルの歴史や技術、つくり手たちの想いやこだわりを伝えていきます。


美由喜タオル株式会社

美由喜タオル株式会社
代表取締役 北浦照彦

常にチャレンジを続けることで
 日本の伝統文化を受け継いでいく。

美由喜タオルは、昭和41年に父親が創業しました。私は二代目にあたるのですが、後を継いだという実感はないですね。私は、小学生の頃から工場の手伝いをはじめ、中学3年生で「将来の夢はタオル業!」と決意するほど、タオルづくりに魅せられ、父の仕事に憧れて...


ろ七タオル株式会社

ろ七タオル株式会社
代表 田端純一郎

「真摯なものづくり」を貫き、
 泉州タオルを次代へと導いていきたい。

日本タオルが誕生して130年。長い歴史の中で泉州タオルは、さまざまな変遷たどりながら、泉州を代表する地場産業として発展を遂げてきました。130年前に先人たちが創り上げた国産タオル製造の基盤。その情熱や苦難のエピソードは、文献あるいは口伝でしか知る...


神藤タオル株式会社
代表取締役 神藤貴志

日本タオルの歴史と並走してきた老舗メーカーから、
 新しい風を吹き込んでいきたい。

神藤タオル株式会社が創設されて112年が経ちます。日本タオル誕生から130年ですから、日本のタオルの歴史を並走してきたということになりますね。私が家業を継いだのは28歳。大学卒業の間際に、先代である祖父から誘いを受けて仕事に就くことを決めました...


株式会社ウエノ
専務取締役 上野智行

泉州タオルを守り継いでいくためには、
大胆なチャレンジを続けていくことが大切。

日本タオル誕生から130年。泉州の地でタオルをつくり続けてきた先人たちが築き上げた「優れた品質」「卓越した技術とノウハウ」「培ってきた信頼と実績」。それらの恩恵によって、地場産業である泉州タオルが支えられているといっても過言ではありません...


新田タオル株式会社
新田康貴

独自の技術とノウハウで、
環境に負荷をかけないタオルづくりを実践する。

新田タオルは、製造工程で糊を使用しない「無糊タオル=ムコタオル」を開発し、一貫して生産を続けています。従来のタオルづくりでは、製織の際に綿糸の強度を上げ、滑りを良くするために、糊材や平滑材呼ばれるワックス蝋を付着浸透させる加工を施します...


ダイワタオル協同組合
顧問 北川晃三

「化学」によるアプローチで、
泉州タオルを未来へとつなげていく。

泉州タオルの最大特徴である「後ざらし製法」。ダイワタオル協同組合では、泉州の地場メーカーが織り上げるタオルの「晒し」「染色加工」の工程を担っています。高い吸水力、清潔さ、優しい風合いで定評をいただいている泉州タオル。その品質への...


阪南チーズ染晒協同組合
代表理事 甚野祐宏

常に可能性を追求し、
挑戦を続けていく組織でありたい。

「糸染め」は、織物や製品になる前の原綿=糸の状態で染色をします。私たちがおこなっている「チーズ染め」とは、ホビンにワインダーで糸を巻き付け、それを高温高圧ガマで染め上げる方法。ホビンに巻いた糸の形が固形チーズに似ていることからこのように...


甚野染工株式会社
代表取締役 甚野直嗣

みなさんの暮らしに溶け込み、
「愛されるタオル」を継承していきたい。

日本タオル発祥の地である泉州。その130年の歴史を支え続けてきた「後ざらし製法」は、先人たちのパイオニア精神を継承し、知恵と技術を磨き上げることで結実しました。加えて、山と海に囲まれた温暖な気候、大阪の貿易拠点に近いという地の利...


袋谷タオル合資会社
袋谷謙治

新しいアイデアや試みは、
人と人のつながりから生まれてくる。

「袋谷タオル」では、ジャガード織機で織り上げた生地を、泉州タオルの「後ざらし」によって仕上げていくという製法でタオルをつくります。昭和37年頃に先代が、ジャガード織機によって会社名や旅館名を織り込む「袋織タオル」を開発しました...


竹利タオル有限会社
代表取締役 竹本利弘

時代の波をキャッチし、
泉州タオルの新たな地平を切り拓いていく。

泉州タオルの独自性は、後ざらし製法です。綿糸に強度をもたせるための「サイジング=糊付け」を施した後、織機にかけてタオルを織り上げていきます。晒しの工程では、まずサイジングによって生地に付着した糊を、きれいさっぱりと...